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英会話プログラム①

しせつで行っている英会話プログラムを、4回に分けてご紹介します。(写真は今年の8月のもの)

気をつけている事は、「出来た時は即激励、皆で喜ぶ」「英語のリズムとスピードを活かしながら沢山声を出して頂く」「積み重ねを大事にし長い目で課題を設定する、結果を急がない」「どのような支援が有効か常に考察し修正しながら進める」などです。


まず最初に英語の歌から始めます。1階にあるピアノを使用し歌唱を行ってから、2階へ移動します。

1階はくつろぎの空間のため照明を明るくし過ぎない作り、反対に2階はアトリエでもあり、明るくて創作や勉強に向いている空間なのです。


生活介護しせつの英会話プログラム その1


1.「Beatles「Hello, Goodbye」の個別発話練習と、全体での歌唱


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英会話プログラムで発話している「Hello」「Goodbye」が繰り返し出てくる、プログラムに使えそうな歌があるとの先生の提案で、英会話の冒頭に歌を導入しました。写真は歌詞の個別発話練習です。歌詞はカタカナで書かれています。

最初はHello,HelloGoodbye」の部分だけをピアノ伴奏に合わせて歌っていましたが、英会話の練習で「Yes」「No」「Go」も、意味理解を伴った発話ができるようになりその部分も歌い始め、今はほぼ1番を通して歌えるようになっています!


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通して歌う時には当然能力差が出てきて、上記の単語の部分しか歌えない方もあります。その場合は全部歌える事が課題ではなく、上記の単語の部分だけ歌詞で歌えたら十分です。歌詞はメロディーと共に記憶されているため、ピアノ伴奏で記憶を引き出しながら、歌うタイミングを促す先生の指揮で一斉発話のように「Yes!」「No!」「go go go!」等と歌うことができます。

一方、全フレーズが歌える方のために、先生は「先読み」という音楽療法でも使われるテクニックを駆使して指導されます。つまり、全フレーズが歌える人への先読みをしつつ、単語のみ歌える人へタイミングを伝える指揮もするという高度なテクニックです。動画をお見せできないのが残念!

2.「Go up」
先生の「では、2階へ上がって英会話を始めましょう、Go up !」の後に続けて、全員で「Go up!」と発話して2階へ移動します。

3.「It’s sunny」「Friday」「August」
今日の天気と曜日、月を練習。先生と交互に一斉発話、その後個別に先生の後にリピートしてもらいます。

4.Go/Stop

全員が立って輪になります。教室の中を先生の「Go」の掛け声で歩き、「Stop」の掛け声で止まる練習を通じて、Go,Stopを理解します。

最初は先生の掛け声で行いますが、慣れたら参加者が掛け声を行います。参加者が発話しやすいように、先生が♪ ♪ ♪ ♪・・・と手拍子でリズムをとり構造を提示、「Go ♪ Go ♪ Go ♪ Go ♪・・・」のリズムで掛け声をかけてもらいます。「Stop」のタイミングに悩む方のために、せんすにSTOPと書いたものを先生が提示、それを見て「Stop!」の掛け声をかけます。


続く・・・


by liddell97 | 2016-11-26 20:30 | 英会話プログラム

横浜市にある障がい者施設の職員です。~ 日々、心が喜ぶものを ~


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