2016年4月より週1回1時間、ゆらぎ体操インストラクターの岸貴子先生にご指導頂いています。
行列ができる!骨盤ゆらぎ体操教室
静かに流れる音と岸先生の言葉に耳を傾け、無理なくゆっくりと動きます。座位と仰臥位のみで行うため、転倒の危険も無く高齢の方でも安心して参加できる運動です。
しせつでの実践において素晴らしいと感じるのは、聴覚的刺激が制御され集中しやすい環境が作られていることです。静かなサウンドと岸先生のゆっくり語られる言葉のみ。職員も参加者も無言です。
仰臥位になると視覚情報が途絶えますが、次の動作が解らない人には職員が手を添えて軽く動かすことで、今行うべき動作を理解されています。
基本的には毎回同じ順序で同じ課題を行うことにより構造化し、一つ一つの動作の質を高めるようにしています。
こちらはBGMに使われているCDの音楽です。実践の写真は昨年8月のものですが、どうぞ聴きながら見て頂けたらと思います。
まず、座位で足を軽く叩いたり
マッサージをしていきます
総勢9名、床に5名+和室に4名です。(現在は10名に増えました)
身体がほぐれたら仰臥位になり、
足をゆさゆさと揺すりリラックスします
膝を立てて両肘を持ち、
左右にごろんごろんと揺れます
一旦、足を延ばしてリラックス
片膝を抱えて胸に引きつけたり
前に押し出したり、グルグル回したり
岸先生、和室の方々の様子も見ます英会話の江口先生、記録のお手伝いをして下さっています
今度は両肘を持って、腕を回します腕回しをしながら足を左右に揺らす協調運動もあります
今度は両膝を抱えて引きつけたり、前に押し出したり、回したり
膝を左右に倒して背中を伸ばします
最後に腕をさすったり
首や肩を揉んでマッサージ
結果を急がず、見守りながら1年間継続して、次のような変化が見られています。
① 円背が目立っていた人が、顔が上がり背中が伸びて姿勢が良くなった(ホームでも自発的に体操を実践されている)
② 手の触覚過敏が強く物を握ることが苦手だった人が、以前より手が使えるようになり、お手伝いを自発的にされるようになった。
③ 手と足の協調運動が苦手な人が、これまで出来なかった協調運動が出来るようになってきた。
④ 歩く以外の運動経験が乏しかった人が、粗大運動を定期的に行う機会を得られ、積極的に参加されるようになった。
⑤ 動きが早く強い人が、ゆらぎ体操の最中はゆっくり動くために動作をコントロールするようになった。
1年経過し、平均年齢63歳と高齢の集団にも関わらず、いろいろな変化が現れています。
最近の写真を近いうちにUPしたいと思います。