とても共感できるTEDのスピーチを見つけました。結果ではなくプロセスを褒めることが大切、そして成長の機会を得ることは基本的人権だと。
キャロル・ドウェック
必ずできる!― 未来を信じる 『脳の力』
*日本語字幕あり
以下は動画の内容より
■10歳の子ども達に困難課題を与えた時の反応
・成長型マインドセットの子ども ⇒「挑戦が大好き」、能力は開発できると解っている
・停滞型マインドセットの子ども ⇒「惨め、最悪だ」、自ら失敗の烙印を押す
■別な研究での停滞型の子ども達の反応
「テストで1回失敗したら」もっと勉強するかわりに「今度はたぶんカンニングする」と話す、自分達より出来が悪かった誰かを探した
■脳に生じる電気的活動を測定、生徒達が間違い(エラー)に直面した時の結果
・停滞型マインドセットの子ども達 ⇒ 殆ど活動していない(エラーから逃げている)
・成長型マインドセットの子ども達 ⇒ 強く活動している(エラー処理をしている)・・・間違いから学習し、それを修正している
■私達はどのように子どもを育てているか?
・通知表で「5」を並べることに頭がいっぱいな子を育てていないか?
・大きい夢の描き方が解らない子どもを育てていないか?
・子どもの「最も大きいゴール」は次回の「5」や今度のテストの点数なのか?
・大人になっても「賞与」というご褒美(長期的報酬)がないと働く気力が出ない人に育っていないか?
■どうすれば成長型マインドセットを獲得できるか
①取り組んでいるプロセスを褒める。努力、やり方、集中力、忍耐力、進歩というプロセスを褒めることにより、強くて「しなる」子どもを作る。
②生徒のマインドセットを変えるために脳のしくみを教える;
「何か新しい事や難しい事を学習しようとコンフォート・ゾーン(脳が慣れ親しんだ現状)を押しのける度に、脳内のニューロンが新しく強い結合を作る。そうすると、だんだん君達の頭がより良くなっていくよ」
結果、脳のしくみを教えられなかった生徒は中学進学後に成績が落ち続け、教えられた生徒は成績が急に伸びた。
③長期に渡り慢性的に学力不足であった子ども達のグループに、成長型マインドセットの教育を施した結果、地区トップの成績を修めた。
■まとめ
様々な能力が開発・育成できるものだと解った以上、これは全ての子ども達の「基本的人権」である。成長可能な「場」に生きることが、「まだ」に満ち溢れた世界に生きることが。